初心者でも安心!FX取引で注目の通貨ペア5選

FXの基礎知識

FXは2つの通貨を対象に取引を行います。これを通貨ペアといいます。
今回は初心者に向いた通貨ペアを5つ選んでみました。

USD/JPY(ドル/円)

  • オススメの理由:日本人投資家にとって最も親しみやすい通貨ペア。取引量も非常に大きく、リクイディティ(資金の流動性)が高い。経済ニュースも日本とアメリカのニュースは最もよく報道されているため、情報が得られやすい
  • 注意点:アメリカ経済や日本経済に関するニュースや政策変更により、価格が大きく動くことがある。

EUR/USD(ユーロ/ドル)

  • オススメの理由:世界で最も取引量が多い通貨ペア。ヨーロッパとアメリカの経済動向を中心に考えることで取引を行いやすい。
  • 注意点:ユーロ圏の経済状況やアメリカの金融政策などのニュースに敏感に反応するため、情報収集は欠かせない

GBP/JPY(ポンド/円)

  • オススメの理由:比較的大きな値動きが期待できるため、利益のチャンスも大きい。
  • 注意点:ポンドや円の経済ニュースに注意。イギリスとEUの関係にもチェックが必要。

AUD/JPY(オーストラリアドル/円)

  • オススメの理由:オーストラリア経済は、鉱物資源などの輸出に依存しているため、商品価格や中国経済との関連性が高い。これらの要因を追いやすい人に向いている。
  • 注意点:中国経済の動向や、原材料価格の変動により、価格が変動することが多い。

EUR/JPY(ユーロ/円)

  • オススメの理由:ヨーロッパと日本の経済動向を中心に考えることで、比較的取引しやすい。また、ユーロと円の金利差から生じるスワップポイント(overnight interest rate differential)を利用する投資戦略も考えられる。
  • 注意点:ユーロ圏の政策変更や経済指標によって、価格が大きく動くことがある。

用語解説

  • リクイディティ(資金の流動性):ある資産を、市場価格で迅速に現金化できる能力を指します。リクイディティが高いと、大量の取引が行われても価格が大きく変動しにくいとされます。
  • スワップポイント:異なる通貨間の金利差に基づく、FX取引での日々の利息のようなもの。ポジションを持ち越すことで発生するコストや収入として考えられます。

これらの通貨ペアは、初心者にとって比較的取引しやすいとされていますが、FX投資にはリスクが伴います。従って、十分なリサーチと情報収集、リスク管理を行うことが必要です。

コラム:通貨ペアの順番は固定されています

通貨ペアの順番は取引の内容とも関連しています。
USD/JPY なら、1ドルが何円で取引されるかを示します。ここで、最初の通貨(USD:ドル)は「ベース通貨」、2番目の通貨(JPY:円)は「カウンター通貨」や「クォート通貨」と呼ばれます。

ロングポジションはベース通貨を買うことです。そしてショートポジションとは、ベース通貨を売ることを意味します。

「USD/JPYでロングポジション」なら、ドルを買い、円を売るポジションを意味します。ドルの価値が円に対して上昇することを期待しています。
逆に「USD/JPYでショートポジション」なら、ドルを売り、円を買うポジションを意味します。ドルの価値が円に対して下降することを期待しています。

ところで、ショートポジションのまま何日も経過すると、スワップポイントのためにずっとコストがかかり続けます
「円が上がりそう」でも「すぐに上がるか自信がない」状況では取引できませんね。

では、ここで「ペアを逆にして『JPY/USDでロングポジション』なら同じ取引でスワップポイントもプラスになる」でしょうか。

実は出来ません。

ペアの順番は固定されていますので、「JPY/USD」という通貨ペアは無いのです。
これは取引所が勝手に決めているのではなく、国際的に決められている事です。
ですので、別の取引所では違う順番になっているという事は、ありません。

という訳で、

  • 通貨ペアは単に通貨の名前を並べているのではなく、その順番には取引上意味がある
  • 順番を逆にした通貨ペアは存在しない

という事を覚えておきましょう。

タイトルとURLをコピーしました